SAKI|家で荒れる子の対応

感情コントロール地図
下の子へのヤキモチ編

下の子にヤキモチを焼いて、思い通りにいかない時に手が出る。工夫しても、ゼロにはならない。そんな毎日を過ごしているあなたへ、今日から使える見取り図です。

元教員35年 × 当事者としての視点
なぜ手が出るのか その1

愛情を、一人占めできなくなった不安

今まで自分だけに向いていた親の注目が、下の子に分散される。子どもはそれをうまく言葉にできないので、行動で表現します。

見取り図

困らせようとしているのではなく、困っているのは子どもの方。ヤキモチは、関係が今までうまくいっていたことの裏返しでもあります。

なぜ手が出るのか その2

呼んでも来てもらえない、という学習

ちょっと待ってねが積み重なると、呼んでも無駄だと学習してしまう。すると、下の子を泣かせてでも親を呼ぼうとするようになります。

見取り図

行動で呼ぶより先に、声で呼んで大丈夫だったという経験を増やすこと。次のページの一言が、この学習を書き換える一歩になります。

なぜ手が出るのか その3

自分でできるでしょ、が甘えの禁止になる

下の子に手がかかる分、上の子には自立を求める場面が増える。褒めているつもりの言葉が、もう甘えちゃいけないという禁止として届くことがあります。

見取り図

できることをやらなくなる、急に幼く見える行動が増える。それは後退ではなく、甘えていい時間を探しているサインです。

叱ると悪化する理由

強く叱られた脳は、防御モードに入る

防御モードの間は、新しいことに挑戦したり、気持ちを整理したりする力が働きにくくなります。挑戦する力と、身を守る力は、同時には働きません。

見取り図

叱った直後に大人しくなっても、根本は変わっていない。叱る強さを上げるより、順番を変えるほうが効きます。

工夫してるのに、また出た日

行動は、まっすぐゼロには向かわない

減ってきた途中で、一時的にぶり返すのは自然なこと。波を描きながら減っていくのが普通です。

見取り図

また叩いたという日は、工夫が無駄だったサインではありません。変化の途中にいるサインです。

親自身へ

気を張っていること自体が、もう頑張っている証拠

手が出る回数が減っても、疲れが減らないことがあります。それは、常に警戒し続ける時間そのものが、体力と気力を使っているからです。

見取り図

減った分の負担は見えにくく、残っている分だけが目に入る。頑張りが、自分自身にも見えにくくなっているだけです。

今日からできること ひとつだけ

手が出た瞬間、叱る前に聞く一言

「何かあった?」

正論を言う前に、まず理由を聞く。それだけで、子どもの中の防御モードが少しゆるみます。

「そうだったんだね」

理由を聞いたあとに添えると、さらに届きやすくなります。

土台になる習慣

余裕があれば、1日5分。下の子がいない場所で、上の子だけを見る時間を作ってみてください。

最後に

叱る強さより、順番と最初の一言。
そして、ゼロを急がないこと。

工夫してるのに、また叩いたという日があっても、それは失敗ではありません。変化の途中にいるだけです。

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